母心

愛媛県立中央病院入院中の1991年に54才で亡くなった母の日記です。

1980年10月30日

6時検温、採血。7時朝食。私は手術のため朝食なし。まだ少し歯が痛む。どうも調子悪く手術するにはどうもふさわしくない気がする。今日は凶日の日らしい。でも思い切ってすることにした。どうか無事に手術ができますように。

11時半看護婦さんが見えて手術服(袖がないアッパッパーのような服)と帽子、布持って来て支度してこのベッドの上にしばらくいてと言い出て行く。約30分程して手術室へと運び込まれる。お尻に注射してたのでお尻が痛む。また約30分近く待ち1時15分先に看護婦さん来て支度している。手術室に入って待たされる時に横に手術終わったおばあさんが麻酔が良く効いているのかほっぺを叩いても目は開けないしこっくりしてるだけ。

1時半いよいよ手術の時が来た。胸は押し付けされそうな不安と怖さで、もしこのまま死んだらどうしようと心の中で思いつつ先生が全身麻酔のマスクかける。頭がぼうーとなってきて眠ったのか後は知らない。