母心

愛媛県立中央病院入院中の1991年に54才で亡くなった母の日記です。

1990年7月4日

6時起床時間。検温36.9度。氷もらって箱に少し入れ水枕取り替えてくれた。6時10分我が家へと久君帰る。久君今日は休みと言ってたが久し振りにゆっくり休めるだろう。ここではゆっくり寝れない。勤めて初めての休日である。有意義に休みして欲しい。

今日もまた体の調子悪い。毎日同じ所痛む。おなか押さえるとすごい痛い。じくじくしてすっきりしない。早く元気になりたい。

6時35分報告。また紙に書いて渡す。7時13分胸より背中がえらい痛む。朝が一番痛い。今日はどの先生だろう。どうせ紙に書いて渡しても無駄だろう。7時35分食事時間、中止。朝のメニューお好み焼き、豆乳半分。

9時30分処置時間。4番目にようやく順番来て今日は佐藤先生だった。良かった。先生はぐりぐりの取り除くこと言ってた。本人の意志だから気になるならした方が良いという。私はほっといたら乳がんになったらいけないので取り除きますという。外科の木村先生は気にするから今はいっぱいだからできないが今度取り除くといってくれた。これで2回で30年間の念願叶った訳。ずっと気にかかっていた。

10時シーツ取り替え済んだと思い来てみると今からシーツ替えるといって看護婦さん二人来る。私は待つより買い物に行く。11時30分蒸しタオル持って来たので体拭く。明日根巻きとズボン、パンツ替えよう。今日は我慢、パンツだけ。アルコールで髪を拭く。このごろは毎日みたい髪を拭いている思う。

12時食事時間、中止。昼のメニュー牛乳、ケーキ、ウーロン茶。12時15分美智子は今日は早く来る。美智子お弁当持ちで。1時になって美智子買い物に行く。早く戻って来る。2時検温。37.2度ある。2時30分報告。3時便秘するしそのせいでおなかが痛むと言う。浣腸する。しばらくしてもよおす。トイレにへばりつけ。便出たのは良いけど出血もあるので心配。以前すごく出血した所また悪くなったのではないかと余計心配である。相変わらずおなかが痛む。どうしたのかしら。私はわからない。

5時35分食事時間、中止。メニュー冷麺、ケーキ、牛乳、オロナミンC。7時点滴大取り替え。久君パン、ケーキ、牛乳持って来た。7時30分帰って行く。8時検温時間。36.9度。8時30分報告。時夫君来る。付き添いで泊まる。ありがとう。9時痛み止め注射に来る。咳止め飲み薬。