母心

愛媛県立中央病院入院中の1991年に54才で亡くなった母の日記です。

1990年11月28日

美智子は子供がうるさいのでやかましいので家に火つけてやるとか殺してやりたいとかなかなかうるさいこという。職探しのことや夫にあまり冷たい姿勢でいるので少しは力になって欲しい。工場まで連れて行って欲しいと書いて渡す。こんな髪では行かれないので12月になると混むのでパーマかけさせたらいいと思いパーマかけにやる。犬が抽選で10名様に当たるともらえる。ペットショップであるという。そうざらに当たるものではないのでもろうて来ないだろう、ハチもおる事だしと軽い心でいた。当たったらいいねとぐらいしか思ってなかった。私は4時過ぎまで寝る。熱も37.3度あるし水枕で寝る。4時25分そろそろ帰るから起きなくてはと思い起きた頃帰る。抽選に当たったと犬をもらってきた。柴犬、可愛い鼻の黒い犬だ。私もおとなしいし今更捨てるにもあげるにも可哀想。これで美智子が気に入っておとなしくなってくれたらそれでいいと思う。