母心

愛媛県立中央病院入院中の1991年に54才で亡くなった母の日記です。

1990年11月29日

美智子えらい子犬気に入ったらしい。一時も手放さない。ハチは忘れたかのよう見受ける。焼きもち焼いて今にも噛み付きそうでかわいそう。少しずつしつけて慣らしていくしか仕方ない。どこでもシッコして困る。でもちゃんと探して袋上にうんちするし賢い犬だとも思う。

3時18分熱37.3度ある。体だるいししんどいので弱る。肺炎悪くなっているのだろうか。たん多し。飲むのも大変多いし時夫君は治るまで絶食したらという。喉が乾くので飲まずにおれない。仕事に行くまでちゃんと切口取り替えてくれて10時45分出かけて行く。夜勤ゆえ帰りは遅い。久君6時10分帰る。昨日は弁当が出たらしい。食べていた。6時20分先にごはん食べシャワー浴びて歯磨き。早9時には休む。朝早いので早く寝ると思う。夫は28日に送別会のため行って帰ってまたビールやごはん食べてそのせいか今日は弁当持なのに卵焼きだけ食べたといって大方食べない。そりゃ無理して肝臓悪くしたのではないだろうか。一度病院行きすすめよう。晩珍しくビール飲まず寝る

時夫君たん取りやめ薬まで入れてくれる。もし入院すすめるんだったら入院して治したらいいという。犬のことにこだわり、貰って来なかったら良かったという。部屋の中はザラザラして汚くなったともいう。美智子まで一緒に倉庫におるらしい。風邪引かなければいいがと心配だ。この頃は一体どうなっているのか職のことも子供のことも家のことも言わなくなった。まるで犬に夢中といったあんばい。夫は体の具合悪いというし私は熱下がらずしんどいしトイレ掃除だけでやっとである。明日金曜日朝8時30分頃いけたら連れて行ってあげる。佐藤先生に診てもらったらという。私の心の寄りどころである時夫君いると安心である。良くしてくれるし自分の事のようにしてくれる。本当にありがとうね。感謝しています。心の底から。晩はちゃんとたん取り、目薬さしてくれてありがとう。