母心

愛媛県立中央病院入院中の1991年に54才で亡くなった母の日記です。

1990年4月18日

2時目が覚める。牛乳とジュース残してあったので飲んでたん取りしてまた休む。6時起床時間、体温36.8度。少し気分がましになった。7時30分朝食時間、卵1個落として割ったので食べれない。そのまま置いているけど捨てるにもおしいし困ってしまう。

8時10分自分のスープカップにご飯入れてみそ汁入れて食べるが喉の通り悪い。しばらくこらえてがんばってたらそのうち飲み下すのも良くなるだろうと思いがんばらなくちゃと気持ちだけが勢いしてるだけ。

9時12分器洗ってゴミ捨てたりして9時30分処置時間まで間に合うようにしなくては。たん取りで暇がいってしまった。今日はシーツ換え日。9時30分シーツ換える。体拭きに蒸しタオル持って来たので急いで拭く。シャツ、パンツ、ベスト等、パジャマの上服等洗濯する。すすぎ終わって乾燥機の中に干そうと思い持って行きかけに今空いているので今のうちに行ったらいいと言うので行こうとすると電気に下りて下さいと呼び出し受け後で干そうと思い置いて行く。

エレベーターの前で顔見たことある人に声かけられ嬉しかった。声は出なくても元気になったから良かったと自分ことのように喜んでくれた。本当に嬉しかった。5月連休の折退院すると言ってた。いいなと思い羨ましい限り。思い出すと8階の内科にいた頃私がいてたベッドの横の人だ。名前知らないが。

1階に下りて放射線科治療室に行く。しばらくしてする。その前は男の人だ。膀胱炎で受けるんだと先生言う。男の人、女性と違い痛むらしい。女性の方が良いとも言ってた。売店で買って自分の部屋に戻り処置室へ行く。取り替え済ませ洗濯物干す。

12時昼食時間、おかず弁当箱に入れる。先に入れてお膳入れに。後でゆっくり食べる。牛乳飲んだり酒まんじゅう食べてケーキ半分でも喉に詰まりでもしたら困るから吐き出す。胃の中には牛乳だけしかないがそれで1時45分。早おなか空いてしまった。しんどいのでベッド横たわる。2時30分体温測定、37度。

4時30分時夫君来る。おむすび食べてくれて良かった。おはぎ1個ずつ食べる。たん取ってくれたりゴミ捨ててくれたり短い間にしんどいのにしてくれて局へ戻っていく。5時30分食事時間、おかず置いても傷んだらいけないので食べる。人参ミジン切り煮たもの、じゃがいも茹でたもの半分、ほうれん草醤油かけて食べる。胃の中にはひとつも入らないのである。お茶がわりに牛乳飲む。8分がゆ毎日朝、昼、晩とおかゆばかりで食欲ない。お膳出してゆっくり食べる。おはぎ食べる。おなかは空いた。

8時30分の体温計、37度。早9時。座薬に水虫の薬もらう。咳止めの薬欲しかったら言ってくれと言うので言ったのだが未だに来ない。飲んで寝たら咳出なくてぐっっすり眠れるかも。