母心

愛媛県立中央病院入院中の1991年に54才で亡くなった母の日記です。

1990年6月12日

6時起床、水枕取り替えてたん取りしてくれて帰って行く。6時30分体温測定。36.5度。7時〜8時30分迄休む。7時35分食事時間、中止。9時30分処置時間。9時40分体拭き、処置に行く。取り替え。

11時35分食事時間、中止。11時〜2時休む。1時点滴小する(主食用)。2時体温。3時20分美智子と夫来てくれる。淋しさ吹き飛ぶ。美智子話しかける。楽しい数時間。親子の会話。いつもしたいと思う。病院ではしょうがない。悲しいが自分の体が情けない。昔はもっと元気で病院なぞ行ったことない体なのにどうしてか。今度は器具を喉に入れそこから息をしている有様である。声もでない。本当に哀れな姿よ、体よ。天罰かしら。現在は病院と離れて考えれないようなってしまった。これも宿命であろう。

8時45分時夫君仕事より帰りしな付き添いに来てくれる。良かった。今日も来てくれた。安心して休めそう。9時30分消灯時間。9時40分注射に来る。

今日も出血なく無事に一日終えて良かった。お休み。時夫君ありがとう。眠れないだろうね。私の気の弱さよ。本当は一人でおれない女である。
淋しがりやで甘えっ子である。かんにんなー。