母心

愛媛県立中央病院入院中の1991年に54才で亡くなった母の日記です。

1991年8月11日

7時夫来る。会社の帰りに寄ったんじゃと思う。母も帰る。ご苦労様。夫が会社帰りに寄ったのは母を送ってあげるためかしらね。朝帰りも滅多に寄ったことなかったのに、今日は珍しく寄ってくれた。7時30分食事時間。8時13分看護婦さんに聞く。喉のところが落ちて洗ってもらう。血が出たので心配。今日は日曜日。体重測定。少しは肥えただろうか。少々気になるが。

8時30分体拭き。9時20分体重測定。体重計の上に乗る時ふらついて看護婦さんに支えられようやく部屋に戻る。9時30分処置時間。11時30分注入、点滴大小。11時50分美智子が来てくれる。美智子は12時40分に外出する。3時30分夫迎えに来る。

昨晩はあまり眠り来ないが今は眠気さす。今日は久帰って来なかったらしい。やはり12日である。がっかりする。久やはり帰っていた。今眠っているという。やはり母が来るのだろうか。美智子に母にもらった5000円のうち2000円あげるから3000円くれといったのにおつりを3000円くれなかった。前のもくれない。これから小さい金ない時にはあげないことにする。そうしないとおつりくれないのだから。またも一銭もなし。淋しい。大切な5000円です。

4時48分注入する。久が帰って来ているとは知らなかった。お昼寝してるとか。疲れているのだろう。6時まで来ないならせめて8時まで来てくれるだろう。待っている。来てくれるとも。もし母が電話したら母来るだろうと思う。母は5時40分来てくれた。久は明日来ると言ってた。電話で言ったらしい。今日来てくれたら良いのに。疲れているので来ないのだろう。

8時30分検温36.8度。胸と背中痛むと報告。8時40分点滴小する。8時45分睡眠注射、薬注入する。注射のせいか眠くなる。ペンを落としてベッドから下に降りて取る。痛み止め注射して薬注入する。12時35分たんを取りおしっこして休みます。