母心

愛媛県立中央病院入院中の1991年に54才で亡くなった母の日記です。

1980年12月17日

歯の調子悪いので看護婦さんに言ったけど先生診てくれるかしら。7時朝食。8時10分よりドラマやっているので見る。9時美智子来る。時夫は美智子連れて来て帰ったらしい。9時半治療受けに下りる。20分程じっとしているうちに眠気さす。終わって出てみると待合室で3人も待っていた。初めての顔だったがまあ良くも患者さんが増えるものよとあきれるばかり。皆早く良くなって欲しいもの。

3階上がると処置があってたので診てもらう。明日食道の透視があるという。うまいこといったら良いのだけど不安でならない。自室に戻るとシーツ替え終わってた。これから食事まで横になっとこう。11時昼食。食事済んで308号室に行き十亀さんと話してる時美智子来る。

十亀さんのご主人見えてた時目の前がきらきらとぎざぎざしてたのが止まって今度は頭が痛いし何だかしんどいので横になり本を読んでた。2時検温。37度ある。鼻が詰まり中におできの様なものができて調子悪い。看護婦さんに言うと先生に言っとくから診てもらったら良いと言ってくれた。

3時半又雄おじさんと光子おばさん見える。きれいな小菊沢山もらって来てくれる。本当に何より嬉しかった。やはり私のこと気にして見に来たのだと思うと余計嬉しくなる。4時帰って行く。6時10分外まで迎えに出るが来る気配ない。3階に上がってしばらくして美智子来る。後、時夫可と思い見るとばあちゃんだった。後、時夫も夫も来る。

美智子がしゅんとなってうつむいているので母は美智子のこという。美智子の前で学校のこという。どんな気持ちで聞いてただろうと思うと心配になる。美智子は学校のこと言うのでぷいと出て行った。文句ばかり言うので嫌になる。時夫とも美智子とも話さず帰ってしまった。

7時帰って行くので外まで見送る。7時45分検温終わりテレビ見る。十亀さんサンドイッチもらったけど食べたくないからと持って来る。8時50分顔洗って休む支度。