母心

愛媛県立中央病院入院中の1991年に54才で亡くなった母の日記です。

1991年8月16日

毎日が私の一日が大変苦しいのです。へこたれず心の緩み見せないためがんばる。

6時起床。6時30分体温測り、報告。痛み和らぎ吐き気すること書いて出す。7時25分薬注入。吐き気のことは先生に聞いてみますと西山さんは言ってくれました。6時前に急に眠気さす。私は最初は注射のせいやろと思ってたのです。丁度鉄ちゃん家に手紙書いてました。それが終わっても首すじ痛く、ものすごく背中と胸が痛く、それで注射してもらう。吐き気だけ残る。どうしてだろう。

鉄ちゃんへ手紙書いてる時も吐き気したり痛くなり弱ります。女のすすり泣き声聞こえたり、赤ちゃんの鳴き声してきたりです。どうしてだろう。不思議です。えらい眠気します。眠気さすのはなぜでしょうか。教えてください。病棟には飼ってないだろに猫の鳴き声してきます。本当におかしいですね。

手足を見ると顔色が悪いし手も干からびて色失せる。どうしてだろう。ほんの少しの間だが心配した。美智子さん11時40分ちょうど注入している所に来てくれた。本当に嬉しかった。今日も駄目かと思ってたから。あれでも役に立つから、それに馬鹿じゃない。淋しさほっとする。1時30分買い物行く。しばらくして戻る。チリ紙捨ててもらい水枕は入れ替えてもらえなかった。

今日は夜勤で来れないので母に電話して欲しいと言ったのですが、それでも駄目。3時30分帰って行った。やれやれ書いたの渡す度、手渡すと嫌そうな顔をしている。美智子にあげる5万円のことで夫に頼んでくれと言ったら嫌そうな取らないようにしている。どうしてかしら。私にはわからない。おかしな人で5万円美智子にあげるの惜しいのだろう。またもあげないと思う。

6時になる。今晩来るか久さん。干からびた右手腫れます。左足もね。先生はレントゲンする言ったのに。ひとつも取らずレントゲン。注入してようやく来ました。ほっとする。17日を境に少しずつ病気が良くなると思います。前半悪し、後半からはきっと良くなると信じてます。私は17日を境にきっと良くなると信じます。とっても痛い所、胸と背中です。胸痛、特別に脇、乳房の所のグリグリ除けた所が痛くてなりません。不注意で転んで打った所、おしりと頭です。最初薬塗ったのにこの頃は塗らなくなった。